イスラエル軍“ヒズボラによる攻撃”さらなる報復に踏み切る構え

イスラエルが占領するゴラン高原で27日、サッカー場が攻撃を受け、イスラエル側は子どもなど12人が死亡し20人以上がけがをしたとしています。

イスラエル軍は、攻撃は隣国レバノンに拠点を置くヒズボラによるものだとして、28日、レバノン国内の複数のヒズボラの拠点を空爆したと発表したほか、ガラント国防相は「ヒズボラは重い代償を払う」と述べ、さらなる報復に踏み切る構えを示しています。

これに対してヒズボラ側は攻撃への関与を否定しています。

双方の間で緊張が高まる中、アメリカのブリンケン国務長官はイスラエルを支持しつつも「戦闘の拡大は望んでいない」と述べていて、事態の悪化を食い止められるかが焦点になっています。

一方、ガザ地区では28日もイスラエル軍による激しい攻撃が続き、南部のハンユニスでは住民が避難するテントが空爆を受け、地元のメディアは子どもを含む3人が死亡したと伝えました。

地元の保健当局は、去年10月に一連の衝突が始まって以降、ガザ地区で3万9324人が死亡したとしていて、住民の犠牲が増え続けています。

米国務長官「テロから守るイスラエルの権利を支持」

イスラエルが占領するゴラン高原への攻撃についてアメリカのブリンケン国務長官は訪問先の日本での記者会見で「すべての兆候がヒズボラからロケット弾が発射されたことを示している。われわれはテロ攻撃から市民を守るイスラエルの権利を支持する」と述べました。

一方で「われわれは戦闘の拡大は望んでいない。最善の方法は、ガザ地区での停戦を実現することだ」と述べ、イスラエルとハマスの間の停戦交渉の合意に向けて取り組むことを強調しました。

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