【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(7月27日の動き)

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ウクライナ軍 ロシア北部や南部などの航空基地を攻撃

ウクライナではロシア軍による激しい攻撃が続く一方、ウクライナ軍は、ロシア北部や、一方的に併合されている南部クリミアなどにある航空基地を相次いで攻撃するなど、ロシアの航空戦力に打撃を与えるための作戦を続けています。

ウクライナ北部スムイ州の検察当局は27日、ロシア軍が国境に近い街への砲撃を行い、子どもを含む10人以上がけがをし、このうち14歳の少年が死亡したと発表しました。

一方、複数のウクライナメディアは、軍の情報総局の関係者の話としてウクライナ軍が、無人機を使ってロシア北部や南部などにある複数の航空基地を攻撃したと27日、伝えました。

ロシア北部のムルマンスク州にある基地に対しては巡航ミサイルを搭載できる爆撃機ツポレフ22M3にも攻撃を加えたとしています。

ウクライナのメディア、キーウ・インディペンデントは「ウクライナは、欧米からの長距離兵器をロシア領内に向けて発射する許可が得られない中、国産の無人機を使った攻撃を行っている」と伝えています。

さらに、ウクライナ軍の参謀本部は26日、ロシアが一方的に併合している南部クリミアにあるサキ航空基地を攻撃したと発表しました。この基地は「ウクライナへの空爆などに使用される基地の1つだ」としていて、ウクライナ側は、ロシアの航空戦力に打撃を与えるための作戦を続けています。

“モディ首相 来月ウクライナ訪問を検討”インド 複数メディア

インドの複数のメディアは27日、外交筋などの話として、モディ首相が来月、ウクライナへの訪問を検討していると報じました。訪問は来月23日ごろになるなどと伝えています。

インドはロシアの伝統的な友好国で、モディ首相は、今月上旬にロシアを訪れてプーチン大統領と会談し、ウクライナ侵攻をめぐって「罪のない子どもの命が失われている」などと懸念を伝えました。

このモディ首相のロシア訪問に対し、ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSに「世界最大の民主主義国家の指導者が、世界で最も血塗られた犯罪者とモスクワで抱き合ったことは大きな失望だ」などと非難していました。

その一方、ゼレンスキー大統領は26日のNHKとの単独インタビューで、モディ首相も参加した去年のG7広島サミットに触れ、「インドと初めて強力な接点を持った。戦争中にとても大切なことだ」と述べ、インドの重要性を指摘していました。

訪問が実現すれば、ロシアによるウクライナ侵攻後初めてで、インドがウクライナとも関係強化を目指すことになるのか注目されます。

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