中国の王毅外相とフィリピンのマナロ外相はASEAN=東南アジア諸国連合と関係国の会議が開かれているラオスで26日夜、会談しました。

両国の外相の対面での会談は2年ぶりで、王外相は「両国関係の現状はお互いの利益に合わない。中国はフィリピンと意思疎通と話し合いを通じ意見の違いを適切に処理することに尽力する」と述べて対話を通じて解決をはかる姿勢を強調しました。

これに対しマナロ外相は南シナ海のセカンド・トーマス礁にあるフィリピン軍の拠点への補給活動をめぐり、今月21日に発表された中国側との暫定的な取り決めを実行に移していくとしました。

そのうえで「信頼と信用を再び築き上げるためにさらなる方法も追求するつもりだ」と述べて双方が緊張の緩和を目指すことで一致しました。

ただ、暫定的な取り決めの詳しい内容は依然、明らかにされていません。

また王外相は会談後、記者団に対しフィリピン側が座礁船を使って軍の拠点を維持していることについて「当然長く存在し続けてはならない」と改めて主張し、領有権をめぐる立場の隔たりが埋まっていないことも浮き彫りになりました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。