ウクライナ軍によりますと、ロシア軍は、東部ドネツク州のポクロウシク方面やトレツク周辺など広範囲にわたる戦線で攻勢を強めています。

ウクライナ軍の戦い方をめぐり、RUSI=イギリス王立防衛安全保障研究所は18日、報告書を公表し、ウクライナ軍がいま力を入れるべきは、占領された領土の解放ではなくロシア軍に最大限の損害を与えることで、これによって戦力を確保する時間などを稼ぐ必要があると指摘しました。

そのうえで、欧米側が砲弾や射程の長いミサイルシステムを供与することが最も重要だと強調しています。

一方、兵力不足が指摘されるウクライナでは、軍への動員を厳格に行うため18歳から60歳の男性が住所や家族などの個人情報を軍に登録することが義務づけられ、今月16日にその期限となりました。

ウクライナ国防省は17日、専用のアプリや窓口で登録を済ませた人はおよそ469万人に上ったと発表しました。

ただ、一部のメディアは18日、登録対象となる男性はおよそ1100万人だとした上で少なくとも600万人が登録していないと伝えています。

NHKがキーウ市内で対象年齢の男性に話を聞くと登録は済ませたものの戦地に赴くことへの不安の声も出ていました。

52歳の男性は「行きたくない人の気持ちはとてもよくわかる。強制的な方法で人を集めるのではなく、特典などを与えて関心を持ってもらうほうがいい」と話していました。

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