ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデビッド・ザスラフ最高経営責任(CEO)=ロイター

【ニューヨーク=弓真名】米メディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は、同社のストリーミング配信と映画製作部門を既存の事業から分離し、独立した新会社として運営することを検討している。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が18日までに関係者の話として報じた。

WBDのデビッド・ザスラフ最高経営責任者(CEO)は一部事業の売却や、映画製作とストリーミング配信部門で独立した新会社を設立するなど、株価向上にむけた複数の措置を検討している。分離が実現すればWBDが抱える多額の負債による影響を受けずに済み、資金調達や事業展開が容易になる可能性がある。

FTは一方で、WBDが現在の体制で事業を続ける可能性もあるとも報じた。同社の株価は18日、米株式市場で17日終値と比べ一時7%上昇した。

2022年4月にメディア企業ワーナーメディア(当時)と同業のディスカバリーが統合し、WBDが誕生した。以降、同社の株価は70%近く下落している。ケーブルテレビの広告収入の縮小などが打撃となっている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。