ハンガリーが今月からEUの議長国になったのにあわせて、オルバン首相はウクライナのゼレンスキー大統領やロシアのプーチン大統領などと相次いで会談してウクライナ情勢を巡って意見を交わし、7月11日にはアメリカでトランプ前大統領とも会談しました。

こうした中、オルバン氏がEUの首脳に宛てて書簡を送り「トランプ氏は、大統領選挙で勝利すれば就任を待たずに和平の仲介者として活動する準備ができており、詳細な計画も持っている」として、トランプ氏が返り咲けばロシアとウクライナの和平に直ちに取り組む可能性があり、EUもアメリカの政策転換に備えるべきだと伝えたと、16日、ロイター通信などが報じました。

オルバン氏はこれまでもロシア寄りの姿勢をとり、EUのウクライナへの支援に反対するなど物議をかもしてきましたが、一連の外交や会談に対しては、EUの内部から「議長国の立場を利用し、無責任で不誠実だ」といった批判も上がっていて、今回の書簡も波紋を広げるものとみられます。

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