【NQNニューヨーク=矢内純一】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸して始まった。午前9時35分現在は前日比204ドル85セント高の4万0416ドル57セントと、最高値圏で推移している。朝発表の6月の米小売売上高が市場予想を上回った。米国の消費は底堅いとの見方から、株買いが先行している。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを始めるとの観測も引き続き株式相場を支えている。
ダウ平均の上げ幅は500ドルを超える場面がある。6月の米小売売上高は前月比横ばいだった。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想は0.4%減だった。5月分も上方修正した。自動車・同部品を除くと0.4%増えた。米経済がソフトランディング(軟着陸)に向かうとの期待につながった。
ユナイテッドヘルス・グループが上昇し、ダウ平均を押し上げている。朝に発表した2024年4〜6月期決算で売上高と特別項目を除く1株利益が市場予想を上回り、好感した買いが入っている。ダウ平均の構成銘柄ではないが、決算を発表したモルガン・スタンレーは下落している。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、アナリストが投資判断を「買い」で銘柄調査を始めたアマゾン・ドット・コムが高い。IBM、ホーム・デポ、ナイキも上昇している。半面、インテルとシェブロンが売られている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸して始まった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。