ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=横内理恵】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前週末比213ドル57セント高の3万9589ドル44セントで推移している。5日発表の6月の米雇用統計が労働需給の緩和を示し、米利下げ期待が強まった。相対的に出遅れ感のあった景気敏感株などに買いが入っている。

雇用統計など前週発表の米経済指標が景気減速や雇用拡大の鈍化を示した。市場では米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを始めるとの観測が強まっている。11日発表の6月の米消費者物価指数(CPI)がインフレの落ち着きを示せば、利下げ期待が一段と高まるとの見方がある。

9、10日にはパウエルFRB議長が上下両院での議会証言に臨む。景気や物価、金融政策についてどのような認識を示すのかにも注目が集まる。

ダウ平均ではインテルやボーイング、ゴールドマン・サックスが高い。スリーエムやダウなども上げている。一方、セールスフォースやマイクロソフト、アップルには売りが出ている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は5日続伸して始まり、5日に付けた最高値(1万8352)を上回っている。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)などが高い。

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