8日、攻撃を受けたキーウの小児病院で負傷者を捜索する救急隊やボランティアら=AP

【キーウ、モスクワ=共同】ウクライナで8日、ロシアによる攻撃が各地で相次ぎ、当局によると少なくとも30人が死亡した。首都キーウ(キエフ)では小児病院の建物が一部崩落。別の産科病院も攻撃され、4人が死亡した。

ゼレンスキー大統領は「5都市へ40発を超えるミサイル攻撃があった」とし、何千人もの命を救ってきた最も重要な小児病院の一つが攻撃を受けたと非難した。

キーウ市当局によるとキーウでは計15人が死亡し、38人がけがを負った。ロイター通信によると、クリチコ市長は「過去2年で最悪の被害の一つ」と指摘した。

ゼレンスキー氏の出身地の南部クリブイリフもミサイル攻撃を受け、地元当局によると11人が死亡、40人が負傷した。東部ドネツク州ポクロウシクで3人、ドニプロで1人がそれぞれ死亡した。

ウクライナ情報筋は7日、ロシア南部ボロネジ州の弾薬庫を6日夜から7日にかけ、ウクライナ側が攻撃したと明かした。情報筋によると、ミサイルや大砲、小型武器の弾薬が保管されていた。州知事によると、火災が発生し、地元住民80人以上が避難した。

一方、ロシア国防省は7日、ウクライナ・ドネツク州の集落チガリを制圧したと発表した。6日にも近くの集落制圧を発表していた。

またウクライナ東部ハリコフ州知事は7日、州都ハリコフでロシア軍が埋設した地雷の爆発に走行中の車が巻き込まれ、子どもを含む少なくとも4人が死亡したと発表した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。