ウクライナ各地で8日午前、大規模なミサイル攻撃があり、首都キーウなどで少なくとも23人の死亡が確認された。現地では救助活動が続いており、死傷者は増えるおそれがある。
キーウでは、中心部にあるオフマディト小児病院(720床)も被害を受けた。同病院はロシアの全面侵攻開始前の時点で年間1万件の手術を行い、2万人の子どもの治療を担っていた。非常事態庁がSNSに投稿した写真では、市民ががれきの撤去の手伝っている様子が写っている。
検察によると、キーウ市内の死者は9人、負傷者は23人に上る。ゼレンスキー大統領は「ロシアは完全な責任を負わなければならない。世界が沈黙しないことが重要だ」とSNSで訴えた。
ゼレンスキー氏によると、ウクライナ各地へのロシア軍のミサイル攻撃は40発以上に及んだ。ゼレンスキー氏の出身地、中部クリビーリフのビルクル市長によると、同市でも10人が死亡し、41人が負傷した。また、東部ドネツク州ポクロウスクで3人、中部ドニプロで1人の死亡が報告されている。(ロンドン=藤原学思)
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