【北京、平壌=共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は7日、韓国軍が南北の軍事境界線付近で実弾を用いた射撃訓練を最近再開したことに反発する談話を発表した。国営メディアが8日伝えた。

北朝鮮の主権を侵害したり、宣戦布告となる行動があったりした場合、自国の憲法に基づき武力を行使すると警告した。

朝鮮人民軍の軍事教育を担う代表団が8日、平壌の空港からロシアに向かったことも分かった。金日成軍事総合大学のキム・グムチョル総長が団長を務める。

金正恩氏とロシアのプーチン大統領は6月、有事の軍事援助を規定した包括的戦略パートナーシップ条約に署名し、軍事分野の連携を加速させている。

金与正氏の談話は、北朝鮮の「門前」で約6年ぶりに再開された射撃訓練は「明白な挑発行為」だと指摘。日米韓3カ国の新たな共同訓練「フリーダムエッジ」も批判し、朝鮮半島情勢が「爆発寸前にある」と強調した。

韓国内で尹錫悦大統領の弾劾を求める請願が100万人を上回ったことに触れ、過去に例がないほどの安全保障環境の悪化に韓国内で批判が高まっていると主張した。

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