秋のアメリカ大統領選挙に向けてバイデン大統領は先月開かれたテレビ討論会で、ことばに詰まる場面が目立つなど安定さを欠き、与党・民主党の下院議員から撤退を求める声が上がるなど、波紋が広がっています。
こうした中、バイデン大統領は4日に放送されたラジオ番組のインタビューに応じ、討論会について「とても悪い夜だった。失敗した」と認めました。
一方で「討論会は90分だったが、これまでの私の3年半の実績を見てほしい」と述べ、経済の回復を実現したなどと実績を訴えました。
そのうえで「われわれはこの選挙に勝利する。2020年のようにドナルド・トランプに再び打ち勝つ」と述べ、選挙戦を継続する姿勢を強調しました。
バイデン大統領は4日の独立記念日を祝うイベントで演説するほか、週末にかけてテレビ局のインタビューや激戦州での演説が予定されていて、討論会で広がった年齢に対する不安を払拭(ふっしょく)することができるのか注目されます。
プーチン大統領「われわれは常に気にしている」
ロシアのプーチン大統領は、カザフスタンでの一連の外交日程を終えた4日、ロシアメディアと会見し、アメリカの大統領選挙に向け先月行われたテレビ討論会を見たかと問われると、「ところどころは見たが、自分の仕事をしていた」と答えました。
一方で「アメリカは経済や安全保障、軍事の分野で力を持つ大国であり、国連安保理の常任理事国だ。ウクライナ情勢にも影響力がある。アメリカで何が起きているかわれわれは常に気にしている」と述べ、討論会に関心を寄せていたことを伺わせました。
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