オーストラリア政府が17日発表した中長期的な防衛戦略では、海洋進出を強める中国について「戦略的な目標を追求するために威圧的な戦術を採用している」としたうえで、抑止力の強化を図るとしています。

このため国防費を今後10年で500億オーストラリアドル余り、日本円でおよそ5兆円増やし、GDP=国内総生産の2.4%程度まで引き上げるとしています。

また、集中的に強化を行う分野として長距離ミサイルや自律型の兵器などの開発を挙げ、今後4年間で10億オーストラリアドルを振り向けるとしています。

マールズ国防相は会見で「わが国の防衛ラインはこの大陸の海岸線にあるのではなく、さらに遠いところにある。これが世界がわれわれに求めていることだ」と述べました。

オーストラリアは、アメリカとイギリスとともに3か国で安全保障の枠組み「AUKUS」をつくり、この中でアメリカから原子力潜水艦を購入することを決めるなど太平洋地域での防衛力強化を図っています。

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