【シンガポール=谷繭子】シンガポール・テレコム(シングテル)はベトナムの通信最大手のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル)と共同で、両国をつなぐ海底通信ケーブルを敷設することで合意した。2027年4〜6月に運用を開始する。ベトナムでのデータ通信量の急増に対応する。
11日に覚書交わした。最新の大容量伝送技術を用い、通信容量は毎秒160テラ(テラは1兆)ビット(Tbps)を確保する。両国を結ぶ主ケーブルに加え、カンボジア、タイ、マレーシアにも接続する。投資額などは今後決める。
ベトナムはデータセンター(DC)が集積する「東南アジアのDCハブ」を目指している。遅延の少ない通信環境を整備するためには、海底ケーブルの増強が必要だという。
ベトナムは30年までに海底ケーブルを最低15本に増設し、国際通信容量を334Tbpsまで拡大する計画だ。
シングテルは海外でDC事業も手掛けており、ベトナムへの進出機会も探っている。
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