中国の国営メディアによりますと、中国軍を統括する「中央軍事委員会」の幹部らを集めた会議が、19日までの3日間、かつて共産党が拠点を置き「革命の聖地」と呼ばれる内陸部・陝西省の延安で開かれました。

会議では、中央軍事委員会のトップも兼ねる習近平国家主席が演説し、「わが軍は政治的に複雑な試練に直面している」と指摘するとともに「軍に腐敗分子の隠れる場所があっては絶対にならない」と強調しました。

その上で「軍の幹部は根本的な原因を深く掘り下げて深く反省し、真剣に改善しなければならない」と述べ、汚職の取り締まりを徹底して続ける姿勢を強調しました。

中国軍では、核兵器やミサイルを運用する「ロケット軍」の調達をめぐり、大規模な汚職の摘発が行われているのではないかと取り沙汰されていて、去年10月に解任された李尚福前国防相など、幹部の関与も指摘されています。

習主席としては、軍の幹部を前に取り締まりの徹底を強調することで、引き締めを図った形です。

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