来日しているニュージーランドのラクソン首相は19日、都内でNHKのインタビューに応じました。
この中でラクソン首相は「日本とニュージーランドは価値観もインド太平洋地域におけるリスクに対する評価も極めて一致している」と述べ、安全保障や経済の分野で関係を強化する姿勢を示しました。
一方、ラクソン首相は今月13日、最大の貿易相手国となっている中国の李強首相をニュージーランドに招き、経済や人的交流などの分野で協力を強化する声明を発表しています。
インタビューの中でラクソン首相は「中国との関係は長年にわたる複雑なものだ」としたうえで「政治体制が異なるため意見の相違もある。共通の利益がある部分では協力するが、自国の利益と価値については立場を崩さず相違点は提起していく」と述べ、海洋進出を強める中国に警戒感を示しながらも、経済面の結び付きは維持していく考えを示しました。
また、中国がTPP=環太平洋パートナーシップ協定への加入に意欲を示していることについては「われわれは個別の加入希望国を支持することはない」と述べ、あくまでも決められた手続きにのっとった対応が必要だという立場を明確にしました。
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