ロシア軍はウクライナ東部ハルキウ州に国境を越えて侵入して攻勢を強めていて、ロシア大統領府のペスコフ報道官は16日、国営テレビで「野蛮な砲撃から守れるようになるまで努力を続ける」と述べ、緩衝地帯を確保するまで攻撃の手を緩めない考えを強調しました。
こうした中、アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは16日、ウクライナ軍が深刻な兵力不足を補うため、刑務所で服役していた受刑者、2750人以上を兵士として前線に送る準備を進めていると伝えました。
ウクライナでは5月、軍に一部の受刑者が入隊できるようにする法案が成立していて、受刑者は後方支援ではなく、ロシア軍と直接戦闘を行う部隊に配属されるということです。
ワシントン・ポストは「2年以上にわたる絶え間ない戦闘で消耗し、疲弊している軍を補充しようとする苦労のあらわれだ」と指摘しています。
受刑者をめぐってはロシアでも兵力不足を補うため、民間軍事会社のワグネルがかつて受刑者から戦闘員を募り、前線に派遣していました。
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