ロシアのプーチン大統領は、今週前半にも北朝鮮を訪問する方向で調整が進められているとロシア政府の高官など複数の外交関係者がNHKの取材に対し、明らかにしています。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は6月13日、プーチン大統領の北朝鮮訪問の発表について「現時点ではまだだ」と述べた一方で、隣国でもある北朝鮮と良好な関係を築くことは当然の権利だと強調しました。

訪問に関する公式な発表がない中、プーチン大統領に近いロシア国営テレビの記者は16日「大統領の今週の予定には非常に興味深い国際的な交流がある。とても忙しい週となりそうだ」とSNSに投稿し、大統領にとって重要な外国訪問が控えていることを示唆しました。

ロシア大統領府は17日、プーチン大統領がロシア極東サハ共和国の中心都市ヤクーツクを18日に訪問する予定で、極東方面に向かうと明らかにし、その動向に関心が集まっています。

ロシアは、ウクライナへの軍事侵攻が長期化し、兵器不足に陥る中で北朝鮮から砲弾などを調達しているとされ、プーチン大統領は、北朝鮮を訪れてキム総書記と会談し、軍事的な連携を一層強めたいねらいもあるとみられます。

プーチン大統領が北朝鮮を訪問すれば2000年7月以来、24年ぶりとなります。

また、外交関係者は、プーチン大統領は、今週後半を軸にベトナムを訪問する方向でも調整が進められていると明らかにし、プーチン氏が北朝鮮とベトナムを相次いで訪問する可能性が出ています。

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