ウクライナ侵攻が長期化する中、スイスでは15日、岸田総理大臣やアメリカのハリス副大統領など各国の首脳などが参加する国際会議「平和サミット」が始まり、ウクライナが提唱する和平案などについて議論されています。

この国際会議についてロシア国営のタス通信は15日ロシア大統領府のペスコフ報道官が「彼らに伝えることは何もない。もっと有意義な会議を開催したい」と述べたと伝え、ロシアが参加していない「平和サミット」に冷ややかな対応を示しています。

一方、激しい戦闘が続く前線ではことし4月にアメリカが再開を決めたウクライナ軍への大規模な軍事支援が徐々に届き始めています。

ウクライナのハウリリュク国防第1次官は15日に配信されたAP通信の取材に対し「大西洋を越えて運ぶには時間がかかる。しかし、結果は出始めている。ロシア軍の砲弾の優位性はことしのはじめには7対1だったが、今は5対1まで下がってきている」と述べ、砲弾の不足がわずかながら改善されてきていると強調しました。

ただ、ロシアのプーチン大統領は14日、ウクライナの前線に展開しているロシア軍の兵士は70万人にのぼると主張していて、ロシア側の攻勢が続いています。

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