IAEAは13日、加盟国に示した報告書で、イラン政府から中部のナタンズとフォルドゥにある核施設でウラン濃縮に使う遠心分離機を増設する計画を通告されたと明らかにしました。このうちフォルドゥでは実際に増設が進められていることを確認したとしています。

これを受けて、イギリスとフランス、ドイツの3か国は15日、共同声明を出し「イランの措置は核合意で定められた上限をすでに大幅に超えている濃縮ウランの製造能力と蓄積をさらに拡大し、核開発をエスカレートさせるものだ」と非難しました。

6月3日の理事会

IAEAの理事会では5日、イラン政府に対して、国内の申告されていない場所で見つかった核物質について、調査への協力が不十分だとする決議が採択されたばかりで、遠心分離機の増設はこれに反発した動きとみられています。

イランはアメリカのトランプ前政権が核合意から離脱して以降、核合意で定められた上限を大きく超える60%にまで濃縮度を高めたウランの製造を進めていて、国際社会の懸念が高まっています。

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