スウェーデンは先月29日、ウクライナの防空能力を強化するとして過去最大規模となる11億6000万ユーロ、日本円でおよそ2000億円の追加支援を発表し、この中にレーダーを備え、空中や海上の遠距離の標的を識別する能力を持つ早期警戒管制機が含まれると明らかにしました。

この軍用機についてイギリスの有力紙ガーディアンは「ソビエト崩壊後にウクライナがこのような能力を持つのは初めてだ」としたうえで、得られた情報は、ウクライナに供与される予定となっているF16戦闘機にも送ることができると伝えています。

また、ウクライナのメディアも「これまでは地上のレーダーを使って空域を監視するしかなかった」と意義を強調しています。

一方、ドイツのピストリウス国防相は先月30日、新たに5億ユーロ、日本円でおよそ850億円の軍事支援を行うことを明らかにしました。

防空システムのミサイルや黒海での偵察などに用いるための無人機、それにすでに供与している戦車などのスペアパーツが含まれるということです。

ロシア軍がウクライナ東部などで攻勢を強める中、ヨーロッパ各国は、ウクライナ支援を強化する姿勢を示しています。

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