世界最大の選挙と言われるインドの総選挙は、有権者数がおよそ9億7000万人にのぼり、543の選挙区で、ことし4月から7回に分けて投票が行われました。

最終日の1日は、モディ首相が立候補しているヒンドゥー教の聖地、北部ウッタルプラデシュ州のバラナシなど、57の選挙区で投票が行われ、有権者が列をつくって1票を投じていました。

投票を終えた女性は「若者に仕事がありません。貧しい人たちが政府の経済政策の恩恵を受けられていない状況をなんとかしてもらいたい」と話していました。

今回の選挙では、強いリーダーシップでインドの経済成長をけん引し、3期目を目指すモディ首相率いる与党、インド人民党が政権運営に必要な過半数の議席を維持できるかが焦点となっています。

選挙戦の最終盤、モディ首相は「この10年間でインドはめざましい発展を遂げてきた。21世紀はインドの世紀になるだろう」と述べ、3期目に向けた支持を呼びかけました。

これに対して、最大野党・国民会議派を率いるラフル・ガンジー氏は「われわれは貧しい人たちのために仕事をしていく」と述べ、モディ政権は都市部の富裕層を優遇し、経済格差を拡大させたと批判しました。

投票終了後、地元メディアなどが出口調査の結果を公表することになっていて、開票は今月4日に一斉に行われます。

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