イスラエル軍は29日、ガザ地区南部ラファでの軍事作戦を拡大し、全長およそ14キロにわたるエジプトとの境界地帯、「フィラデルフィア回廊」を制圧したと発表しています。
これに対して、ハマスは30日、声明を発表し、イスラエルが攻撃をやめれば、包括的な人質解放に応じる用意があるとして、イスラエル軍のガザ地区からの撤退を重ねて要求しました。
一方、イスラエルメディアは30日、ハネグビ国家安全保障顧問がガザ地区にとらわれている人質の家族に対して、政府は人質解放を条件に戦闘を終わらせることには合意しないと発言したと伝えていて、双方の立場の隔たりが改めて浮き彫りになっています。
こうした中、イスラエル軍が制圧したラファ検問所をめぐってアメリカのメディア、アクシオスは30日、イスラエルとアメリカの当局者の話として、エジプトとイスラエル、それにアメリカが、検問所を通じた支援物資の搬入の再開に向けて来週にもカイロで協議すると報じました。
国連機関がガザ地区での飢餓が急速に進んでいるとして警鐘を鳴らす中、ラファ検問所を再開し、多くの物資の搬入につなげられるかも焦点となっています。
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