ウクライナ北東部ハルキウ州の警察によると、州都ハルキウの大型ホームセンターで25日午後4時ごろ、ロシア軍の滑空誘導爆弾2発による攻撃があった。火災が発生して1万5千平方メートルが焼け、シネフボウ知事によると、午後10時までに6人が死亡し、40人が負傷した。
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シネフボウ氏によると、さらに16人の安否がわかっていない。店内には当時、200人以上がいた可能性があるという。
また、ウクライナ検察によると、25日午後7時半ごろには、ハルキウ中心部の集合住宅などがロシア軍の地対空ミサイル「S300」による攻撃を受け20人が負傷した。
ハルキウ州はロシアと国境を接する。ウクライナ第2の都市であるハルキウは国境から30キロほどしか離れておらず、23日にも印刷会社がロシア軍の攻撃を受け、7人が亡くなったばかりだった。
ウクライナのゼレンスキー大統領は25日夕のビデオ演説で、防空体制強化の必要性を改めて強調。「ロシアの戦闘機やミサイル、ドローン(無人機)を撃墜することは、真の平和維持措置だ」と主張した。
クレバ外相は25日のロシア軍の攻撃について「民間人に対する野蛮な戦争犯罪だ」とX(旧ツイッター)で非難。支援国に対し、地対空ミサイル「パトリオット」の提供のほか、米欧から供与を受けた兵器をロシア領内で使うことの許可を求めた。(ブリュッセル=森岡みづほ、ロンドン=藤原学思)
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