北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、朝鮮労働党の重要政策を決定する中央委員会総会が6月下旬に開かれることが決まったと報じた。24日に金正恩(キムジョンウン)総書記が出席して開かれた党の会議で決定した。総会では今年上半期の活動を総括するとしている。

 昨年12月に開かれた前回の総会では、2024年に3基の軍事偵察衛星を追加で打ち上げる方針を金氏が示した。韓国軍関係者は24日、偵察衛星の発射準備と推定される状況が確認されていると明らかにしており、専門家からは総会を前に打ち上げる可能性も指摘されている。25日の同通信の報道には偵察衛星への言及はなかった。一方、会議では当面の軍事活動の課題が示され、「責任を持って遂行するよう指摘があった」としている。

 総会では今年下半期の外交方針も示されるとみられ、軍事協力を深めるロシアや大統領選を控える米国との関係について、どのような方針を示すかが注目されている。(ソウル=太田成美)

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