南部テキサス州ダラスで開いた全米ライフル協会(NRA)の大会で演説したトランプ前大統領(18日)=AP

【ワシントン=飛田臨太郎】米国のトランプ前大統領は18日、11月の米大統領選を巡り全米最大の銃ロビー団体・全米ライフル協会(NRA)から支持を獲得した。南部テキサス州ダラスで開いたNRAの大会で演説し「銃の所有者が投票すれば、私たちは勝てる」と投票を呼びかけた。

NRAは全米の保守層に影響力を持つ「全米最強のロビー団体」と呼ばれる。2016年と20年の大統領選でもトランプ氏を支援した。NRAはトランプ氏への選挙支援活動を今後、本格化する。

トランプ氏は銃の所有について「皆さんの権利と自由のために強く立ち上がる」と唱え「バイデン(大統領)はあなたの銃を奪いに来る」と主張した。バイデン政権が導入した銃関連の規制を撤廃すると公約する。

民主党のハリス副大統領は18日、声明を発表し「今回の選挙での選択は明白だ。我々は安全を守るために銃のロビー活動に立ち向かい続ける。トランプ氏は利益団体を幸せにするために、子供と地域社会の安全を犠牲にする」と訴えた。

米国では銃を所有する権利が長年、大統領選での争点となってきた。トランプ氏は銃の所有者は投票に行かない傾向が強いと指摘。「投票に行きたくない理由はよく分かるが、この選挙には勝たなければならない」と力説した。

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