14日の独立記念日を前にエルサレムでは市民が2分間のサイレンに合わせ、建国以来の戦没者や去年10月のハマスによる大規模な奇襲攻撃などの犠牲者を追悼しました。

市内で開かれた追悼式典でネタニヤフ首相は「イスラエルの存続や自由か、それともハマスによる破壊や虐殺か、どちらかだ。われわれの独立戦争はいまも続いている」と演説し、ハマスを壊滅させ、人質全員を取り戻すと改めて強調しました。

一方、一連の式典では聴衆からやじが飛ぶ場面もあり、人質解放の見通しが立たないことなどへの不満が高まっていることもうかがえました。

こうした中、イスラエル軍はガザ地区で前日から120以上の標的を空爆したと発表したほか、南部ラファと北部ジャバリアでは激しい地上戦が続いています。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、イスラエル軍がラファで医療活動の中心となってきたクウェート病院や、大勢の人が身を寄せていたジャバリアの6つの学校に退避を指示し、攻撃の範囲を拡大させる構えを見せていると伝えています。

国連はこの1週間で36万人近くがラファを逃れたと推計していますが、ガザ地区に安全な場所はないとして、停戦と人道物資の搬入が直ちに必要だと訴えています。

ガザ地区の保健当局は13日、これまでの犠牲者は3万5091人に上ったと発表しました。

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