ブラジル南部のリオグランデドスル州では、4月末からの大雨で各地で大規模な洪水が起き、現地の防災当局は12日の時点で145人の死亡が確認され、132人の行方が分からなくなっていると発表しました。

救出活動が続く中、地元メディアなどによりますと現地ではこの夏のパリオリンピックへの出場を断念して被災者の支援を行う選手も出ています。

このうち、地元の州出身のエバウド・ベッケリ選手とピエドロ・トゥテンハーゲン選手の2人は、5月19日からスイスで行われるローイング男子の予選に出場する予定でしたが、被災地に残り、ボランティアを続けることを決めました。

トゥテンハーゲン選手は「オリンピックへの出場が夢だったが、この州の人々が直面する事態を見て、支援に集中することを決めた」と話していて、ブラジルの選手の間でも支援の輪が広がっています。

ブラジル南部では今も強い雨が続いていて、現地の防災当局が新たな洪水のおそれを指摘するなど被害の拡大が懸念されています。

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