ツムラは9日、2025年3月期の連結純利益が前期比71%増の285億円になりそうだと発表した。24年度の薬価改定で同社の扱う製品のうち66品目が再算定の対象となり、薬価が引き上げられたため。販売価格の上昇が円安や原材料高によるコスト増加を補う。
売上高は23%増の1850億円を見込む。国内では薬価改定の影響に加え、医療用漢方薬の販売数量が増える。中国ではオンラインを通じた販売などで増収となる。連結配当性向40%の目標に基づき、配当は51円増の136円を予定する。
同日発表した24年3月期の連結決算は、純利益が前の期比1%増の167億円だった。有価証券の売却による特別利益が寄与した。売上高は8%増の1508億円だった。期末配当は従来予想よりも15円増の50円とする。
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