トヨタ自動車は8日、今年の定時株主総会を6月18日に愛知県豊田市の本社で開催すると発表した。気候変動に関わる株主提案の議案を諮るが、この議案には取締役会として反対すると表明した。2023年の株主総会でも同様の提案が出され、否決されていた。
今回提案した欧州の機関投資家は、トヨタの気候変動関連の開示が「投資家の期待に照らして不十分」として、温暖化ガスの排出削減にどう寄与しているかなどをまとめた報告書の作成を定款に盛り込むよう求めている。
トヨタは気候変動政策に関する渉外活動の報告書を既に発行しており「毎年改善している」と説明。「開示のあり方は適時に変化させていく必要があるため、定款には個別具体的な業務執行に関する事項は規定せず、現行の定款を維持したい」とした。
株主総会ではこのほか、取締役選任などの会社提案の3議案を諮る。
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