宝HDは海外専用商品のチューハイのデザインを刷新した

宝ホールディングス(HD)傘下で酒類の海外販売などを手がける宝酒造インターナショナルは8日、海外向けの商品シリーズ「宝NIPPON CHU-HI『日本の農園から』」のデザインを刷新したうえで、新たに「島根産シャインマスカット」を追加すると発表した。6月をメドに輸出を始める。国内の酒類販売が低迷するなか、付加価値の高い商品で海外市場を開拓する。

このシリーズは2019年から香港・台湾などのアジアやオセアニアなどで展開している海外専用の商品。宝焼酎をベースに、国内で収穫された果実を使った低アルコール飲料だ。追加するシャインマスカットを合わせればユズやウメなど5商品になる。

新パッケージは高級感のあるデザインにこだわった。小売価格は香港・台湾で約260円、オーストラリアで約420円を想定する。

同社はスパークリング清酒「澪」を中心に輸出を強化しており、グループの海外売上高比率は2023年3月期に48%で、26年3月期までに60%以上をめざす。海外向けにはコメ、調味料など日本食材の卸売りもしている。

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