ファンケルが8日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比78%増の88億円だった。新型コロナウイルス対策としてのマスクの着用が個人の判断になり、化粧品関連の需要が回復した。栄養補助食品はインバウンド向けなどが伸びた。
売上高は7%増の1108億円、営業利益は60%増の125億円だった。メーク落としの「マイルドクレンジングオイル」シリーズの新商品などが好調で化粧品事業の売上高は7%増だった。栄養補助食品は10%の増収で「大人のカロリミット」などで広告宣伝を強化した効果が出た。
25年3月期の連結業績は売上高が前期比7%増の1185億円、純利益は13%増の100億円を見込む。化粧品の新ブランドを今春から展開しており、従来の顧客層よりも若い30歳前後の女性客を開拓する。同社は健康被害が報告されている小林製薬の紅麹原料は使用していないものの、紅麹を使うサプリメントで定期購入の解約などがあり4億円の減収になるという。
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