第三セクターの三陸鉄道(岩手県宮古市)は26日、運行する列車内で取締役会を開いた。車内開催は2年ぶり。同社が実施している貸し切り列車のサービスをアピールする狙いもある。
2025年3月期の最終損益は未確定の台風被害関連の費用を除き、4709万円の赤字(計画は483万円の赤字)を見込む。会長を務める達増拓也岩手県知事は会議冒頭で「一丸となって経営安定化に取り組む」と述べた。
24年4〜10月の乗車者数は前年同期比3.9%減った。台風5号の影響で8〜11月に宮古―田老間が不通となったこともあり定期券乗客が5.9%減少したのが響いた。
会議は大漁旗が飾られた、宮古―田老間を往復する臨時のお座敷列車内で開いた。同社は観光用の貸し切りだけでなく、企業向けに車内会議の開催を勧めている。普通貸し切り運賃は一般座席車両(定員50人前後)で1両5万円から。通常ダイヤにない臨時列車の運行も可能という。
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