大阪万博会場のバスターミナルに設置されたペロブスカイト型太陽電池(24日、大阪市)

日本国際博覧会協会は24日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の会場となる大阪市の夢洲(ゆめしま)で、薄いフィルム状で折り曲げられる「ペロブスカイト型太陽電池」を設置したバスターミナルを公開した。発電した電気は蓄電池にためておき、ターミナルの夜間照明に使用する。

ターミナルの屋根に、積水化学工業が開発したペロブスカイト型太陽電池を設置した。約250メートルにわたり、縦1メートル横2メートルのパネルを257枚使用する。まとまった枚数を公共施設で本格的に実装するのは国内で初めてだという。

ペロブスカイト型太陽電池は重さが従来のシリコン製の10分の1以下。薄いフィルム状のため、曲げられる。ビルの壁面や窓ガラス、ビニールハウスなどにも設置できるため、次世代太陽電池として期待される。

積水化学工業の担当者は「世界をリードする日本の武器となる技術。万博で認知度を高め、海外進出のきっかけしたい」と語った。

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