キュウリなど農産品は価格が高騰している

日本チェーンストア協会(東京・港)が24日発表した11月の全国のスーパー売上高(既存店ベース)は前年同月比3.5%増と2カ月ぶりのプラスとなった。農産品の相場高が全体の売り上げを押し上げた。前年より土曜日が1日多かったことも寄与した。

売上高の7割を占める食料品は5%増だった。キュウリなどの野菜が気温上昇で価格が高騰したため、売り上げが伸びた。野菜系飲料や漬物の販売も好調だった。コメの価格は前年比1.5倍の高値が続いている。

衣料品は0.2%増だった。気温が下がったことで、婦人衣料ではセーターやニットなど冬物衣料が伸びた。住関連品は7.6%増だった。単価の高いマットレスが売れたほか、電気料金が上昇していることから省エネ性能に優れる家電製品の需要が旺盛だった。

日本チェーンストア協会は「値上げにより商品単価が上がっているが、節約志向で買い上げ点数の減少傾向は続いている。12月はクリスマスケーキなど催事関連の販売がある。値上げで売上高をカバーしている側面が大きい」と分析する。

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