ホンダと日産自動車は23日、それぞれ取締役会を開き、経営統合に向けた本格的な協議に入ることを議論したうえで、基本合意書を締結する見通しで、関係者によりますと、2025年6月の最終合意を目指すということです。

両社は持ち株会社を設立したうえでそれぞれの会社を傘下におさめる形で、統合する方向で検討していて、実現すれば、販売台数で世界3位のグループが誕生します。

両社は経営統合の協議に向けた基本合意書を締結し、23日午後にも記者会見を開くことにしていて、日産が筆頭株主となっている三菱自動車工業のトップも出席し、協議への参加検討を正式に表明する見通しです。

経営統合の協議を進める背景には、EV=電気自動車や自動運転、さらに今後、競争のカギを握るとされているソフトウエアなどの開発で、アメリカのテスラや中国のBYDなどの新興メーカーが存在感を高め、自動車業界の競争の構図が大きく変化していることがあります。

こうした分野の開発には巨額の投資が必要で、両社は統合によって開発費の分担や経営の効率化を進めることで、競争力を高めたいとしています。

新興メーカーの台頭が大手メーカーに再編を迫った形で両社の強みを生かし、相乗効果を出していけるかが焦点となります。

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