阪急阪神ホールディングス会長を退任した角和夫氏

阪急阪神ホールディングス(HD)は20日、角和夫会長(75)が同日付で退任したと発表した。健康上の理由で本人から申し出があったという。代表権を返上し、取締役も辞任した。兼務していたグループCEO(最高経営責任者)には嶋田泰夫社長(60)が就いた。

角氏は2003年、阪神電気鉄道と経営統合前の阪急電鉄社長に就任した。06年の阪急阪神HDへの統合を実現し、初代社長に就いた。14年から会長。関西経済連合会では副会長を務めてきた。阪急電鉄の会長職は継続する。

23年9月に宝塚歌劇団の俳優がパワハラを受けて死亡した問題では、宝塚音楽学校の理事長と宝塚歌劇団の理事を務めていたことから、企業統治(ガバナンス)不全との批判を受けた。

宝塚歌劇団と宝塚音楽学校の役職は24年2月に退任した。6月の阪急阪神HDの定時株主総会では取締役選任議案の賛成比率が57.45%にとどまった。角氏は総会で「去就については自覚しており、75歳として近々辞退はする」と語っていた。

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