一関工業高等専門学校(岩手県一関市)発スタートアップのNext IWATE(ネクストイワテ、同市)は20日、起業家育成講座の最終報告会を開いた。同市に本社や拠点を持つ5社が抱える課題に、高専の学生チームが解決策を示した。
講座は「ふるさとヒーローズ2024」。ネクストイワテが一関高専の委託で6月に開講した。企業からは「知名度を上げたい」などの課題が提示された。1社に対し2つずつの学生チームが、問題点の抽出から調査、成果物の提案まで取り組んだ。
受講した学生からは「問題発見から解決に至る過程の難しさを実感した」といった感想が出ていた。発表会には約120人が参加した。岩手県外から来場した高専生が発表者に質問する場面もあった。
同高専専攻科2年生でネクストイワテ代表の上野裕太郎氏は「起業は目的ではなく手段。アントレプレナーシップ(起業家精神)は誰にも必要なもので、講座修了後に何を生み出すかが大事」とあいさつした。
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