電子情報技術産業協会(JEITA)は20日、2024年10月の日本企業の電子部品出荷額を発表した。前年同月比で0.3%増となる3979億円だった。3カ月ぶりのプラスとなる。新モデルの発売に伴うスマートフォン向け部品の取り込みが一服し、昨年と同水準の出荷額に落ち着いたとみられる。
品目別で見ると、接続部品のコネクターは前年同月比4%増の545億円だった。電圧を一定に調節するコンデンサーは1337億円と2%増えた。スマホやタブレット端末向け部品は堅調だが、第2四半期と比べると需要は落ち着いている。足元で自動車市場が低迷しており、車載向け部品は回復が遅れている。
国・地域別で見ると、中国を除いたアジア地域向けで813億円と6%増えた。景気の低迷などが影響したとみられ、中国向けは1%減の1393億円で、欧州向けは4%減の391億円となった。
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