出光興産は19日、雨水などによる劣化に強いアスファルトの販売を2025年1月に始めると発表した。アスファルトと骨材の結合を強くする特殊な添加剤を採用して、耐久性を従来の約2.7倍に高めた。航空機の発着で滑走路のアスファルトへの負担が大きい国内の主要空港などでの採用を目指す。
新製品「ミナフォルティスCX」は同社子会社などが製造する。アスファルトは雨水や地下水が入ると表面の骨材が剝離し、損傷の原因になるのが課題だった。新製品の導入コストは1.5〜2倍になるが、損傷を防ぎ補修工事を減らすことができるのがメリットだ。
23年7月には大阪国際(伊丹)空港の一部で試験導入し、7月には範囲を1900平方メートルにまで広げた。強度が確認できたことから販売を開始し、主要空港の滑走路や誘導路などでの採用を狙う。
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