日本精機は18日、自動車のフロントガラスに車速や警告などの情報を映すヘッドアップディスプレー(HUD)の後付けモデルを、2025年2月下旬に発売すると発表した。希望小売価格は2万2000円で、同社の公式電子商取引(EC)サイトやカー用品店などで販売する。小型車や軽自動車にも後から手軽に取り付けられるようにし、HUDの普及を目指す。
発売する「LumieHUD(ルミエハッド)」は速度のみを表示する。機能を限定し、価格を抑えた。電源はUSB給電式で、基本的にどの車にも容易に取り付けが可能だ。まずはブルーとグレーの2色を発売し、2025年春ごろにアイボリーを加える予定だ。当初の販売目標は年5000台とした。
18日に東京都内で開いた製品発表会で、佐藤浩一社長は「(視線を下げずに運転ができるため)HUDは交通事故防止に大きく貢献できると思っているが、それほど普及していない」と指摘。その上で「BtoC(消費者向け)として売り出し、HUDの良さを多くの人に認識していただきたい」と話した。
同社はBtoC事業を強化するため、新ブランド「moado(もあど)」を立ち上げた。ルミエハッドは第1弾となる。今後は後継モデルのほか、新たなBtoC製品を開発していく予定だ。
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