年末年始の9連休に向け、旅行会社などの人材需要が高まっている

人材サービス大手のエン・ジャパンが18日発表した11月の派遣社員の募集時平均時給は、三大都市圏(関東・東海・関西)で前年同月比10円(0.6%)高い1700円だった。年末年始の9連休に向け、旅行会社などの人材需要が強い。

同社の求人情報サイト「エン派遣」の掲載情報をまとめた。伸び率は鈍ったが、5カ月連続で1700円台を維持した。職種別では「オフィスワーク・事務系」が29円(1.8%)高の1659円、「営業・販売・サービス系」が27円(1.7%)高の1611円。9連休に備え、旅行会社の事務や接客などで募集が目立った。

派遣社員の働き方は様々で、一般の労働者が休む年末年始の休業期間に就労を望む人もいる。エン派遣の小用秀明サービス責任者は「短期就労や仕事の掛け持ちへの対応など、企業は柔軟な働き方を提供する必要がある」と指摘する。

「クリエイティブ系」や「医療・介護・福祉・教育系」など4職種が前年同月を下回り、全体の伸びを抑えている。時給の高騰で企業の負担が重くなっており、介護分野など国の財源に頼る施設では人件費が限られている面もある。

同業大手ディップがまとめた三大都市圏の派遣平均時給は前年同月比3円(0.2%)高い1588円だった。事務や工場作業などを中心に上昇した。派遣・紹介予定派遣の求人件数は同24.9%増の19万3000件となった。年末年始は隙間時間を使ったスポットワークへのシフトも進みそうだが、派遣への需要も根強い。

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