経団連の十倉会長は17日、都内で記者団の取材に応じ「公平公正で、持続可能な社会を目指して、経団連活動を推進いただける方という観点から最終的に筒井氏にお願いすることになった」と述べ、生命保険大手の日本生命の会長を務める筒井氏を後任として起用する方針を正式に表明しました。
これまで経団連の会長はほとんどが製造業の出身者で、金融業界は初めてですが、それについて十倉会長は人物本位で選んだとしたうえで、「製造業でなくてはならないという視点には立たなかった。日本生命はいわゆる機関投資家でいろいろな産業に目配りし、地域にも根ざしている」と述べました。
そして「公平公正という価値観を大事にしてやってもらいたい。世界の分断と対立の根底には格差の問題を放置しすぎたことがあると思う。分断の議論を置き去りにして持続的な成長はありえないというスタンスを引き継いでもらいたい」と述べて、期待を示しました。
筒井氏は来年5月の経団連の総会を経て、正式に会長に就任する予定です。
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