記念撮影するデルタ・シー・アンド・エスの宮田浩社長㊥と丸山達也島根県知事㊧、石飛厚志雲南市長(16日、島根県庁)

自動車部品製造のデルタ工業(広島県府中町)の子会社で、シート生地製造のデルタ・シー・アンド・エス(島根県浜田市)は同県雲南市の工場を増設する。大手自動車メーカーからの受注拡大に対応し、3億円を投じてシートカバーの工場棟を新設する。島根県、雲南市と16日、立地協定を締結した。

すでに工場は竣工しており、2025年夏に本格稼働する。雲南工場の生産能力は日産190台分から3割増の250台分となる。新たに常用雇用で15人を採用する計画で、県や雲南市から最大6600万円程度の補助金を受ける。

同社はマツダ向けの供給が多かったが、トヨタからの受注拡大を受けて工場棟を新設する。ミシンや裁断機など加工設備も導入する。雲南工場はトヨタ向け、浜田本社工場(浜田市)はマツダ向けとする。

新工場棟の建設で全社売上高は2割増の36億円を見込む。「大手2社の注文に同時に対応できるよう技術力を高めたい」(宮田浩社長)とする。

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