ジャパネットホールディングス(HD、長崎県佐世保市)の高田旭人社長兼CEO(最高経営責任者)は14日、サッカー競技場を核とする複合施設「長崎スタジアムシティ(NSC)」で記者会見し、NSCの来場者数が10月14日の開業から2カ月間で約95万人に上ったとの試算を発表した。
NSCは約2万席の「ピーススタジアム」や約6000席の「ハピネスアリーナ」、ホテル、商業施設、オフィス棟などを備える。来場者数はジャパネットHDがスタジアム公式アプリの利用状況などを分析して算出した。来場者数は平日で約1万人、スポーツの試合がある休日は2万〜3万人で推移している。
長崎県外からの来場者を増やす施策として2025年はコンサートや各種の有料イベントなどコンテンツを強化する。高田社長は「いろいろなイベントをやってみる。その中で収益が上がり来場者が増えることが確認できたら、頻度を増やしていく」と語った。
高田社長は記者会見で24年12月期のグループ連結売上高が前年同期比で2.3%増の約2680億円の見込みであることも明らかにした。主力の通販事業が好調で、エアコンや掃除機などの家電製品の点数を絞って商品性を磨いたことが奏功したという。
スポーツ事業も貢献した。2カ月でサッカーJリーグのV・ファーレン長崎の4試合が開催され、前年の年間19試合の収益を上回った。プロバスケットボールB1の長崎ヴェルカの試合も入場者数は平均3600人から平均5400人に増えた上、飲食やグッズの販売も伸びたという。
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