キリンビバレッジは12日、ピッキング作業の一部を自動化した飲料の出荷拠点を報道陣に公開した。人力で行っていた倉庫内の荷物の補充や搬送、運搬などで、無人フォークリフト(AGF)や無人搬送車(AGV)を使う。検品など人手不足の作業に人員を手厚く再配置し、物流全体の効率を高める。
三菱重工業グループが開発した物流自動化プラットフォーム「シグマシンクス」を活用する。キリンビバの物流工程に適した仕様にし、作業効率は42%上がった。
まず12月から全国に向けて飲料を出荷する海老名物流センター(神奈川県海老名市)内で稼働を始め、キリングループ内の物流拠点への展開を検討する。
自動化により24時間の作業が可能になり、作業員の負担軽減につなげる。コンベヤーなどの大規模な設備を使わずに自動化したことで、賃借の倉庫や中小規模の倉庫でも導入がしやすいという。
キリンビバはキリングループロジスティクス(東京・中野)や三菱重工グループと、トラック荷物の積み下ろしや入出庫の自動化についても共同実証を進めている。倉庫内の作業者やトラック運転手を効率的に連動させて物流2024年問題に対応する。
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