白河オリンパスでは内視鏡のビデオシステムセンターなどを製造する(12日、福島県西郷村)

オリンパスは12日、子会社の白河オリンパス(福島県西郷村)の工場を報道公開した。工場で製造する内視鏡のビデオシステムセンターや小型カメラの製造、修理の工程を案内した。工場ではデータを活用し、品質向上や工程の改善につなげている。

工場では内視鏡製品の光源装置や、内視鏡の先端に取り付ける小型のカメラなどを製造している。オリンパスの主力の内視鏡「EVIS X1」のビデオシステムセンターも製造する。

製造工程では、ねじの部品のつけ間違いなどを防ぐため、作業ごとに必要なねじの容器が開くシステムなどを取り入れている。

製品や組み立てに使う機材をコードで管理し、自動化を進めている(12日、福島県西郷村)

部品の設置に使うドライバーなどはQRコードで管理し、使った器具と製品をひも付けている。不備があった場合にすぐ把握できるようにしている。

工場では国内の医療機関から届く内視鏡製品の修理も担っている。白河オリンパスは製造と修理、調達の拠点が同じ工場内にあり、修理の件数が増えた際にも対応しやすい利点がある。

白河オリンパスの森下誠司社長は「修理と製造、調達を連携した体制が強み」と説明する。

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