御所野蔵の杜氏を務める加藤均氏(21年、秋田市)

日本酒「高清水」で知られる秋田酒類製造(秋田市)が、全国新酒鑑評会の20回連続金賞受賞を記念した日本酒を販売している。価格は720ミリリットル入り22万円で、200本の限定。同社のオンラインショップや酒販店で扱っている。

金賞を連続受賞したのは、加藤均氏が杜氏(とうじ)を務める同社御所野蔵で醸造した日本酒。今回の記念酒は加藤氏がこだわり抜いて醸造したという。

平安時代の古文書に記述のある酒で酒を仕込む「再仕込み酒」で、仕込み水の代わりに、酒米の山田錦を35%まで精米した純米大吟醸酒を使った。再仕込みを繰り返して6年にわたり味わいをつなぎ、さらに3年熟成させた。

秋田酒類製造は1944年8月創業で、80周年の節目を迎えた。98年に完成した御所野蔵は、加藤氏が設計段階から関わり、酒造りを取り仕切っている。加藤氏は2022年度に卓越した技能者を表彰する「現代の名工」に選ばれている。

全国新酒鑑評会20回連続金賞受賞の記念酒

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