津波の浸水想定区間を走行するJR日豊線の車両=8月、宮崎県高鍋町

 JR九州が宮崎県内の在来線で車掌業務を廃止する方向で調整に入ったことが9日、関係者への取材で分かった。鉄道事業の収益改善に向けた合理化の一環で、ダイヤ改正を実施する来春から運用を始める計画。南海トラフ巨大地震で津波発生が想定される沿岸部を走る区間もあり、今後沿線自治体に説明する。  在来線で車掌業務を廃止すれば、JR九州管内では長崎、熊本、鹿児島に続き4県目となる。  宮崎地区では日豊線延岡―西都城間で、乗客の多い通勤通学時間帯の普通列車(4両)を中心に車掌が乗車し、ドアの開閉や案内業務を担ってきた。来春からは全列車を運転士のみが乗車する「ワンマン運転」に切り替え、車外を確認できるカメラの設置といった安全対策をさらに強化する。対象となる車掌21人は配置転換などで対応する。  JR九州は近年、業務効率化を目的に組織や制度の改革に乗り出している。今年4月からは地区ごとに複数駅を統括する制度を導入。10月には、エリアごとに採用していた600人以上の地域社員を本社の直接雇用に切り替え、幅広い業務を担えるようにした。

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