25年2月のダイヤ改正で快速急行を増発する

阪急阪神ホールディングス傘下の阪神電気鉄道は5日、2025年2月22日にダイヤ改正を実施すると発表した。阪神なんば線に乗り入れる快速急行について、平日昼間の運行を現行の1時間あたり2本から3本に増やす。25年4月に開幕する国際博覧会(大阪・関西万博)期間中の利用客数の増加を見込んで輸送力を高める。

快速急行は大阪難波―神戸三宮間を結び、大阪難波から東は近鉄奈良線に乗り入れる。神戸三宮発を平日41本から47本、大阪難波発を36本から41本に増発する。尼崎駅の停車時間を見直し、大阪難波から神戸三宮への所要時間を43分から41分に短縮する。

快速急行が止まる九条駅と西九条駅で降り、大阪メトロ中央線やJRゆめ咲線に乗り換えることで、万博会場最寄りの夢洲駅やシャトルバスが出る桜島駅に向かうことができる。快速急行の増発で万博来場者の利便性向上が見込める。

このほか、阪神なんば線で普通列車の運転間隔を見直したほか、阪神本線で大阪梅田駅を深夜に発車する神戸三宮行きの特急を増発した。

阪神なんば線は新型コロナウイルス流行からの利用回復に加え、沿線人口の増加もあり、旅客数が伸びている。足元でも混雑度合いが高まっており、万博来場者の利用が本格化する前に輸送力増強が必要と判断した。

同日、阪急電鉄も25年2月22日からのダイヤ改正を発表した。神戸線の平日朝の通勤ラッシュ時では、運行する通勤特急を10両編成から8両編成にする一方、快速や準急を増発して輸送力は維持する。コロナ後の時差出勤の定着などに合わせ、混雑の平準化をめざす。

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